ピザを焼くためには石窯が良いワケ

石窯の種類と温度

ここまで石窯のいろいろな特徴を述べてきましたが、石窯の構造によって種類もあります。基本的に石窯の構造というのは、火床、焼き床、煙突、扉、土台などで構成することになりますが、その構成によってタイプが「単発燃焼タイプ」と「連続燃焼タイプ」に別れます。


「単発燃焼タイプ」とは、薪を燃やす「火床」と、ピザを焼く「焼き床」が同じ構造になっているタイプのことです。つまり一つの内部(部屋)しかないということで、薪を焼いた後では、一旦その薪を取り除いて同じ部屋でピザを焼きます。このタイプには煙突がない場合もあってとにかくシンプルな構造なのが特徴です。


「連続燃焼タイプ」というのは、「火床」と「焼き床」が二層構造になっているタイプのことです。ただし、完全な二層(二部屋)になっているのではなく、一部屋をピザを焼く「焼き床」で上と下に分けられています。窯の奥は仕切られてないので奥ではひとつにつながっています。しかし、こうした二層式にすれば、薪を毎回取り除かなくても調理できます。また、石窯の温度が下がれば、もう一度薪を焼く(焚く)こともできます。


石窯を自作するなら「単発燃焼タイプ」がシンプル構造なので作成もかなり容易です。ただ、薪を片付けてから焼くので、ピザも少量しか焼けません。


「連続燃焼タイプ」は、いわゆる追い炊きができるので、ピザを一度に大量に調理できます。その分、構造は複雑で石窯制作も難しくなってしまいます。


最近では石窯キットも販売されています。庭にスペースがあるなら、チャレンジしてみるのもいいでしょう。ホームパーティなどではきっと大好評となるはずです。